蓄電池の選ぶ際に、何を基準に選べばいいかわからないことがあると思います。

選ぶ基準の一つに蓄電池の「容量」と「出力」があります。

「容量」と「出力」を簡単に表すと下のイラストのようなイメージです。

蓄電池の容量・出力

容量は、電気を貯めることのできる大きさです。

大きいほど、たくさんの電気を貯めることができます。

出力は、一度に電気を出せる量です。

これも大きいほど、たくさん電気を使うことができます。

「容量」、「出力」の2つのポイントから蓄電池の選び方を見ていきたいと思います。

どれぐらいの容量が必要か?

どれぐらいの容量が必要かは、何を重点的に考えるかによって、大きく2つに分かれます。

  • 太陽光発電の余剰電力を有効活用したい
  • 災害時(停電)に電気の備えをしたい

どちらに重点を置きますか?

太陽光発電の余剰電力を有効活用する場合

太陽光発電の固定価格での売電期間は10年です。

それ以降の詳細は決まっていませんが、おそらく5~6円になると言われています。

5~6円になるなら自分の家で使った方がお得です。

今までは昼間に発電した電気は売っていましたが、太陽光の電気を夜間に使うためには蓄電池が必要になります。

平常時 電気を有効活用 I 創蓄連携システム

どれぐらいの容量が必要かというと、ズバリ、今まで売っていた余剰電力の電気が一つの目安になります。

確認方法は色々ありますが、太陽光のモニターや「はぴe見る電」の明細で売電量を確認することができます。

はぴe見る電で見る太陽光発電の余った電気

売電(余剰電力)から考える蓄電池の容量

例えば、1年間で1,600KWh売電してたとします。

これを365日で割ると、4.38KWhです。

ですので、平均すると毎日4.38KWhの電気が余っていることになります。

一つの目安ですが、この電気を貯めれる4.2KWhぐらいの蓄電池があればちょうどいいのかな?ということになります。

シャープ 4.2KWh 蓄電池

災害時(停電)に電気の備えをしたい

蓄電池のもう一つの大きな役割として停電時の備えというのがあります。

災害時にどれぐらいの備えが必要かということです。

停電で真っ暗になるイメージ

停電時に長期間の電気の安心をしたい場合は大容量タイプがオススメです。

蓄電池には太陽光発電の電気だけではなく、深夜電力など、通常の関西電力から購入する電気を貯めることもできます。

大容量の蓄電池に常にたくさんの電気を貯めておけば、長期間の停電が発生した場合も安心です。

シャープ 8.4KWh蓄電池

さらに、晴れていれば太陽光発電からも充電することができます。

余剰電力や発電自体が少ない家の場合でも、災害時の備えとして蓄電池を導入する方は大容量タイプを選ばれています。

蓄電池の出力について

「出力」は一度に出せる電気の量になります。

出力が小さいと一度に使える電気の量は限られています。

例えば、大容量タイプの蓄電池でも出力が小さい場合は、一度に使える電気の量は少しです。

イメージとして、チョロチョロと水を流すのか、ドバーと水を流すのか、といったイメージです。

ですが、出力が大きいからといって、使いすぎると蓄電池の残量は一気に減ってしまうので注意が必要です。

蓄電池の容量・出力

「出力」によって災害時に使える電気が違う

「出力」を選ぶ目安としては、停電時にどれぐらいの電気が一度に必要かで決めます。

1500W(1.5KW)~3000W(3.0KW)のものがあります。

1500Wあれば、冷蔵庫、照明、テレビ、スマホの充電など災害時には必要な備えは十分できます。

さらに、炊飯器やエアコン、調理機器を使用しようと思うと、さらに大きな「出力」が必要になります。

停電時に使用する機器の消費電力の目安

100Vタイプと200Vタイプがある

もう一つの出力のポイントとして、100V のみのタイプと200Vも使用できるタイプの2つがあります。

一般的な蓄電池は100Vのみ使用可能です。

100Vタイプは、もちろん200Vのエアコンなどを使用することはできません。

災害時も200Vを使用したい場合は、200Vタイプを選ぶ必要があります。

例えば、家でご年配の寝たきりの方がいて200Vのエアコンが必要。

IH調理機器を動かしたい、など。

家庭の状況によって100Vか200Vかを選ぶということになります。

停電時の使用できる機器

パナソニック蓄電池の容量別の使用できる機器のイメージ

停電時に「限定したコンセント」か「家じゅう電気が使える」か?

出力とは違いますが、停電時にどこで電気が使えるかも蓄電池によって違います。

主な蓄電池は、あらかじめた決めたコンセントや部屋にしか電気を送ることができません。

停電時には特定回路にしか電気を送れない

これとは別にスマートスターLなどの大容量蓄電池は、家中に電気を送ることができます。

停電時も「限定したコンセント」ではなく、いつも通りに全ての部屋の電気を使うことができます。

停電はいつ発生するかわかりません。

家まるごとバックアップできるタイプは、寝室、子供部屋、浴室、どこで停電が起こっても安心です。

家まるごとバックアップのスマートスターL

蓄電池の容量・出力の違い

主要なメーカーの蓄電池の容量です。

メーカー シャープ パナソニック シャープ スマートスターL
容量 4.2KWh 5.6KWh 8.4KWh 9.8KWh
出力(停電時) 2.0KW 2.0KW 2.0KW 3.0KW
出力 電圧 100V

100V

(200V対応もあり)

100V 200V対応
商品図 battery_wb1621

パナソニック 5.6KWh 蓄電池

シャープ 8.4KWh 蓄電池 スマートスターL

シャープの太陽光発電を10年近くお使いの方におすすめ シャープ ハイブリッドパワーコンディショナー対応の蓄電池

太陽光を設置されてから10年近い方は、シャープの太陽光を設置されてる方が多いと思います。

そんなお家にはシャープの蓄電池がオススメです。

蓄電池用のパワーコンディショナー、モニターが太陽光発電用と共用できます。

いずれ必要になる太陽光発電のパワーコンディショナーの取替えも兼ねてますので、工事費用をおさえることができます。

シャープ ハイブリッドパワーコンディショナー

さらに、太陽光発電がシャープなら15年の長期保証に入れるので、さらに安心。

一日の余剰電力が3KW~5KWぐらいなら4.2KWh蓄電池を。

それ以上の場合は8.4KWhの蓄電池を。

また、余剰が多くなくても災害時の備えを重要視するなら8.4KWhの蓄電池がオススメです。

災害時の備え、家じゅうまるごとバックアップならスマートスターL

家じゅうまるごとバックアップできるスマートスターL。

スマートスターL 大容量蓄電池

介護が必要な方がいて部屋の移動が難しい場合や、停電時もふだんに近い生活をしたい場合は、家じゅうまるごとのスマートスターLがオススメです。

容量も9.8KWhの大容量。

200V機器も使用可能。

停電時も太陽光発電を通常通りに動かすことができるので、太陽光の発電を最大限生かせます。

停電時に万全に備えるならスマートスターLが一番です。

最適な蓄電池選びはご家庭によって違います

容量や出力、電圧、停電時にどうなるか?など蓄電池によって様々です。

ご家庭の使用目的や太陽光発電の容量、相性なども考慮する必要があります。

もちろん家の設置状況によっては設置できる蓄電池、できない蓄電池もございます。

おおまかな使用目的をご家庭で検討して、私達のような専門の工事店を交えて、最終的にお家にあった蓄電池を選んでいただくのが良いかと思います。

 

太陽光発電の有効活用として注目の蓄電池ですが、今年の災害状況を思い返すと、いつ、どこで停電が発生するかわからない状況です。

また、これまでと違い大きな災害のため停電が長期間に及ぶ可能性があることもわかりました。

 

被害はなくても停電していれば家での生活も大変不便です。

わが家で安全に過ごすには電気の備えも必要です。

電気を備えれる時代になったといのも大きいですね。

 

太陽光の活用+災害への備え。

両方の面を重要視する必要がありますね。

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