蓄電池を後付けして電気の自給自足はできるのか?【わが家の場合】
ご覧いただきまして誠にありがとうございます。Eテックスの武智です。
先日、「日本と再生」「日本と原発4年後」という映画を見ました。
弁護士の河合弘之氏が監督。
震災以降、原発の危険性を私達は知ったにも関わらず、再稼働を受け入れてる現状。
本当にそれでいいの?
ですが、たんに原発に反対の声を上げても解決への道は遠い。
解決策の一つとしての「再生可能エネルギー」。
太陽光発電や風力発電ですね。
でも、「再生可能エネルギーって天候や土地柄に左右されるので不安定だし、コストもかかるし難しいよね。」ってイメージ。
ですが、そんな考えは日本だけです。
世界では「再生可能エネルギー」を最大限活用、うまく組み合わせて、コストのかからないクリーンな発電所として技術開発が進められています。
さあ、私達、日本はどうする?
日本の本当の再生には「再生可能エネルギー」についてもっと考えていかないといけないのではないでしょうか・・・
というお話しです。(本当にざっくりですので機会があればぜひ映画・DVDをご覧ください)
「映画を見ました」というのはInstagram、Facebookでも投稿していますので、よければこちらもご覧下さい。
わが家の太陽光発電で自給自足は可能なのか?
映画を見てから、電気のことをもっと考えていく必要があると思いました。
自給自足に近づけていくにはどうすればいいか???
ほんとうにざっくりですが、今の「わが家」の現状を確認しました。
わが家には3.9KWhの太陽光発電を設置しています。
ガラスはペアガラスですが、高断熱、高気密でもない普通の家です。
オール電化+エアコン、床暖房ヒートポンプ、電気はだいたいLEDです。
朝の支度をしながら「わが家で電気の自給自足は可能かどうか・・・」
パッと思いつきで考えたので、特に根拠はありませんが2月と9月のデーターを比べました。
電気の消費量と発電量を比べて見ていきます。
9月の電気の消費量
9月の電気の消費量は平均すると1日あたり9.76KWh。
1日~6日というリモコンに表示されてる部分のみで計算しているので、細かくみていくと数字に変動はありますが、他と比較しやすいようにこの期間で見ました。
9月の太陽光の発電量
9月の太陽光の発電量は平均すると1日あたり13.08KWh。
消費量が9.76KWhだったので、もし太陽光の電気を蓄電池に貯めるなどして全て自分の家で使うことができれば電気の自給自足が可能だということがわかりました。
2月の電気の消費量
今年の2月の電気の消費量です。
なんと、1日あたり29.68KWhです!!
9月の3倍!
使いすぎかな・・・反省です。
この時期は、暖房にエアコンと床暖房を使用して、お風呂に入る時には浴乾でお風呂を温めたりしています。
(子供の体を洗う時に寒いので浴乾を使っています。)
くわえて、エコキュートもおそらく夏場と比べても、お湯の使用量も増えて、さらにお湯を沸かすためのエネルギーも多くなっていると思います。
3倍の理由は暖房です。
熱を生み出すにはたくさんのエネルギーが必要です。
節電できる部分はあるかもしれませんが、ある程度、快適に過ごすにはこれぐらいの電気は必要なのかもしれません。
みなさんのお家はどれぐらい電気を使っていますでしょうか?
2月の太陽光の発電量
2月の発電量ですが、平均すると1日、10.01KWh。
9月の発電量が13.08KWhだったので、2月と9月の差は3KWhぐらいなんですね。
消費量が3倍になったのに対して、発電量は夏も冬も極端な差がないことがわかりました。
結論 わが家の電気の自給自足は夏場は可能、冬場は難しい
仮にですが、発電した電気を蓄電池などを活用できれば、春~夏~秋はなんとか電気の自給自足ができそうです。
ですが、冬場は発電している電気の3倍の電気を使っているので、なかなか難しいのが現状です。
冬場の暖房をどれだけ減らせるか?
冬場の電気の消費量が増える理由はコレしかありません。
「暖房!」
暖房にかかる電気を減らせば、一歩前進です。
一番有効なのは断熱です。
特に窓から熱が50%ほど逃げてると言われてるので、窓をペアガラスより断熱効果の高い、遮熱式、トリプルガラス、樹脂サッシ、内窓などに交換すれば暖房効果が高くなり、電気を減らせるかもしれません。
床の断熱、壁の断熱など、他にも色々ありますが、断熱リフォームに補助金などが出る理由はここにあるかもしれませんね。
電気の自給自足には蓄電池は必須
暖房問題はもちろんですが、もう一つ必要になるのが蓄電池。
今は発電した電気が余ったら売電しています。
こちらも電気代の削減には大変有効です。
太陽光の売電している時のイメージ
ですが、次のステップとして自給自足には「使わずに余った電気」を売らずに貯めておく必要があります。
(※貯めていない場合でも、余った電気は近隣の家で使われているので、もちろん環境貢献には大きく寄与しています。)
蓄電池は非常用電源というイメージが強かったが・・・
これまで私の中では蓄電池は非常用電源というイメージの方が強かったです。
東日本大震災、熊本地震、これから起こる可能性の高い南海トラフ・・・
災害が起こった際に、自分の住む町が大丈夫、我が家は大丈夫。
でも、発電所、発電網になにか問題があると電気が止まる可能性があります。
そんな時に有効なのが蓄電池。
熊本でも蓄電池のある家は、近所の方の発電所として活躍したと聞きました。
電気の自給自足には10KWh以上の蓄電池が必要
非常時の電源としての蓄電池ですが、「日本と再生」を見て感じたのは、エネルギーの自給自足への道です。
太陽光で電気を作って、売電するのではなく自分の家で使う。
わが家では、10KWh前後の電気を発電しています。
昼間はほとんど電気は使わずに売電しているはずなので、同じ10KWh近い蓄電池が必要になると思います。
今でいうと大容量タイプになりますね。
その他の自給自足以外の基準で蓄電池を選ぶ場合はどういったものがあるでしょう?
蓄電池を選ぶ時は、非常用電源か、電気の自給自足か、太陽光の有効活用か
蓄電池を選ぶ時は、
- 非常用の電源
- 太陽光の有効活用
- 電気の自給自足
の3つの何を重視するかが選ぶポイントになります。
①非常用電源
災害時、停電時の対策。
これは、どの蓄電池でも可能ですが、停電時の動作は蓄電池により異なります。
- 一つのコンセントから1,500W使えるもの(シャープなど)
- 決まった回路に電気が送られるもの(パナソニックなど)
- 家まるごと電気を送れるもの(エネハンド、スマートスターなど)
停電時に自分の家では、どこまでの対策をするかによって変わってくるので、蓄電池を選ぶ際はじっくりと考えておく必要があります。
シャープのイメージ
②太陽光の有効活用
太陽光の売電期間(10年間)が終わった後は、売電価格は約11円~8円になると言われています。
通常の従量電灯Aで26円、はぴeタイムで32円です。
太陽光で発電した分は「売るよりも自分の家で使った方がお得」になります。
ですが、昼間の発電している時に使用する電気はそんなに多くないので蓄電池に貯めて、夕方~夜間に使うことになります。
これを行うには蓄電池が必要になります。
この場合は、昼間に売電していた分ぐらいの蓄電池が必要になりますので、これまでの発電量と売電量などをリモコンなどで確認して、家にあった蓄電池が必要になります。
③電気の自給自足
これは、さらに大きな蓄電池が必要になってきます。
完全な自給自足の場合、自分の家で使っている分、深夜電力も含めた一日分の発電量が必要です。
わが家では冬場は30KWhも使っていたので大容量の蓄電池が必要になりそうです・・・
そもそも、使う分ぐらいの発電が必要なので、正直、完全な自給自足は現状では厳しそうです。
(生活スタイルの改善、さらなる省エネ、断熱リフォームをすれば可能か??)
省エネ、断熱、太陽光発電、蓄電池。
これらがバランスよく揃うことで自給自足が可能になります。
それがZEH(ゼロエネルギーハウス)ですね。
もう一度、家を建てることがあれば・・・ぜひZEHを目指したいと思います。(厳しいかな(笑))
電気の自給自足に1歩でも近づけていく
ですが、目指すべきは「電気の自給自足」です。
震災や、エネルギー問題を経験する前に建てた家ですので、エネルギーの自給自足仕様ではないです。
ですが、少しでも近づけるためにできることを考えていきたいと思います。
この電気の自給自足を考える何かのキッカケに少しでもなれば幸いです。
なぜ電気の自給自足を考えていくのか・・・
「日本と再生」、「日本と原発4年後」、こちらを見ていただければ、何か感じることは必ずあるかと思います。
DVDやオンライン販売もしていますので、ぜひご覧ください。
できるかわからないですが、Eテックスのイベントなどでプチ上映会などできたらいいなあとも思っています。
(DVDを使っての上映会は禁止されていますのでなかなか難しそうですが・・・)
3月11日の約2週間前。
震災のこと、原発のこと、エネルギーのこと、普通に生活していくだけでも色々考えることがあるので意識はどんどん薄くなっていました。
震災をきっかけに学ぶことがたくさんあったと改めて感じた映画でした。
【数量限定】 無料で蓄電池の情報冊子をプレゼント中
まだまだ情報の少ない蓄電池。無料小冊子のご案内など蓄電池システムの詳しい情報はこちらをご覧ください。
お気軽にご相談ください
太陽光発電・蓄電池・オール電化「売りっぱなし撲滅!」を胸に創業21年施工実績5,000件以上のお客さま満足度NO.1の会社です。
資格を持ったスタッフによる現場調査、施工、アフターも全て自社施工で喜んでいただいています。
延長保証・工事保証。複数メーカーのお取扱いをしています。
LINE、メール、TELなどお気軽にご相談下さい。