電気代が急に高くなった?まずは電気料金の仕組みを知りましょう

京都府城陽市Eテックスの武智です。

「電気の使い方は変わってないのに、最近なんかめっちゃ電気代高くない?」と感じていませんか?

「急に電気代高くなったんやけど、Eテックスさんどうにかならへんの!?」なんてご相談もよくいただきます。


頑張って省エネをしているのに負担が大きくなるばかりの光熱費…

使い方の見直し、設備の見直しの前に、まずは電気料金の仕組みについて、改めてご理解をいただければと思います。

電気料金の仕組み

「『電気料金の仕組み』って言ったって、そんなん電気の使用量で計算されてるだけやろ?」

いえ、少し違います。

電気料金は大きく分けて4つの要素によって構成されています。

  • 基本料金
  • 電力量料金
  • 燃料費調整額
  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金

それぞれの項目については以下の通り

基本料金

基本料金は、そのまま契約しているプランの基本料金

電力量料金

電力量料金は、使った電気(電力量)に応じて計算された料金

燃料費調整額

燃料費調整額は、エネルギーの原材料である燃料を調達するための費用として算出された単価を電力量にかけたもので、「使用電力量×燃料調整費=燃料費調整額」というカタチで、電気料金に上乗せされます。

再生可能エネルギー発電促進賦課金

再生可能エネルギー発電促進賦課金は、「再エネ賦課金」とも言われ、再生可能エネルギーを促進していくための買取制度の費用を負担するもので、こちらも「使用電力量×賦課金単価=再エネ賦課金」として、上乗せされています。

最近急に電気代が高くなった?

では、最近急に電気代が高くなったと感じる方が多いのはナゼでしょうか?

その1番の要因は「燃料費調整額」と言えます。

実は、関西電力では2021年9月までは「-0.25円」というマイナスの単価でした。

つまり、燃料費調整額を計算すると、ある意味 電気代が割引かれるような状態です。

ところが、2021年10月に「0.10円」とプラスに転じ…

0.45円→0.79円→1.20円→2.03円→2.24円…と、上昇を続けています。

単価の見直しは毎月おこなわれ、1〜3月の燃料費が6月に反映、2〜4月分が7月に反映、と3ヶ月遅れで電気料金に反映されるので、2月から続くロシアによるウクライナ侵攻、歴史的な日本の円安を考えると、まだまだプラス単価が続き、家庭への負担も大きなものになりそうです。

また、年に一回見直される「再エネ賦課金」も毎年上昇をし続けており、こちらも大きな負担となっています。

まとめ

電気料金について改めてご紹介いたしましたが、基本料金、電力量料金、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金の中で唯一 自身でコントロールできるのは「電力量」だけです。

残念ながら、「出来るだけ電気を使わない」という対策しかありません。

だからこそ、省エネの必要性、電気を創り出してくれる太陽光発電の必要性、無駄なく賢く活用してくれ蓄電池の必要性、に大きな意味があると感じています。

まずは知ること。そして無理のない範囲で行動を起こしましょう。

光熱費は「終わらないローン」

できるだけ負担を減らし、快適で安全、安心な暮らしや住まいを守っていきましょう。

この記事が、少しでもお役に立てていれば幸いです。

ありがとうございました。

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