滋賀県野洲市 太陽光発電工事(シャープ 3階建 モニエル瓦)
滋賀県野洲市でシャープの太陽光発電システムの設置工事をさせていただいました。
3階建なので普段以上に安全に作業を進めていきます。
3階建ての場合は専用のハシゴが必要になります
まずは、屋根工事をするためにハシゴをかけます。
通常使用するハシゴは2階建てには届きますが、3階建ての家にハシゴをかける際は、専用の長いハシゴが必要になります。
上り下りするハシゴと別に、ユニパーという荷上げ機を組立てます。
時々他の工事業者さんの工事を通りがかりで見ますが、太陽光パネル、部材を手で担いで、ハシゴを上っていくのは危険です。
危険なだけでなく、大切な太陽光パネルを傷つけてしまう可能性も増えてしまうので、安全のために荷上げ機を組んで荷物を上げます。
(※やむをえずユニパーを設置できない場合は手で運搬させていただくこともございます。)
このユニパーも3階建てのお家に使用する際は専用の延長ハシゴが必要になりますので、通常の工事より準備するまでに少し時間がかかります。
と、通常の2階建てに比べて、専用のハシゴや、事前の準備に少し時間がかかりますが、3階建てでも太陽光発電システムを設置することは問題なく可能です。
屋根材はモニエル瓦。瓦工事は「予備瓦」が必要になります。
3階建ての屋根の上に上がってきました。
やはり、2階建てとは高さが違いますので、気が引き締まります。
屋根材はモニエル瓦といわれる洋瓦です。
瓦屋根の太陽光の工事の際には必ず「予備瓦」というものを用意します。
作業中にもし、瓦が割れてしまった場合に補修や差し替えるために「予備瓦」が必要になります。
もし、ご用意できない場合は工事をできない場合もございます。
モニエル瓦は廃盤になっているので、事前に在庫を確保できるかが重要になります。
廃盤といっても、全国の瓦卸屋さんや、瓦工事をする屋根屋さんに在庫がある場合があります。
まず、1番ベストは同じ形状、同じ色のモニエル瓦。
それが手に入らない場合は、同じ形状のモニエル瓦があるか?
ですので、瓦の場合は、同じ形状の「予備瓦」を用意するために、事前の現場調査が大切になります。
今回は予備瓦としてモニエル瓦を用意できましたので工事をさせていただくことになりました。
「H支持金具工法」で取付
垂木を狙ってアルミ板を取付
下の画像は瓦を取り外して、アルミ板を固定した状態です。
太陽光パネルを支えるアンカー金具を取付ける位置の瓦にH支持金具を取付けます。
どこにでもいいわけではなく、屋根を支える垂木という下地に固定できる位置を狙う必要があります。
どうやって垂木の位置を見分けているかというと様々な方法があります。
例えば、垂木センサー。
レーダーで、どこに木材があるかわかる機械です。
そして、垂木は基本的には455mmなど同じピッチで存在します。
センサーとピッチを追っていって垂木の位置を割り出し、垂木に固定用のビスが当たるように狙います。
瓦を戻して、H支持金具を固定
垂木にしっかりとアルミ板を固定した後は、穴あけ加工をした瓦を戻します。
穴あけ位置に合わせてH支持金具を取付け、防水処理をします。
シャープの場合は穴あけ位置に専用のコーキングを流し込み、さらに上からブチルゴム付きのアルミ板で塞ぎます。その周辺も防水のコーキングをしていますので、何重にも防水処理をしています。
H支持金具の上に横桟を取付け
垂木に固定したアルミ板を下地に、先ほどのH支持金具を取付けています。
これで土台は出来上がりました。
この上に下記の画像のように横桟を取付けます。
次の工程では横桟に太陽光パネルを固定していきます。
横桟に太陽光パネルを取付け
荷上げ機で一枚、一枚太陽光パネルを上げて横桟に取付けていきます。
常に慎重に作業をしていますが、3階になると風も強いので、より慎重に作業していきます。
まずは、こちらの面の太陽光パネルの設置が完了しました。
違う面にも同様に設置完了しました。
今回は2面設置です。
3階なので、だいぶ遠い位置からですが、全景写真になります。
シャープ太陽光発電の電気工事
太陽光パネルを屋根に設置するだけでは、家に電気を送ったり、売電をすることはできません。
発電した電気をパワーコンディショナー、分電盤に配線する必要があります。
屋根からの配線はできる限り目立たないように、雨樋の近くを化粧ダクトで仕上げました。
上の画像のパワーコンディショナーから、お家の中の分電盤(ブレーカ)につながっています。
そして、このパワーコンディショナーから専用のモニターに配線をして、発電状況が確認できるようになっています。
太陽光モニターの設置
このリモコンは無線LANの機能があり、お家の無線LANルーターとインターネット回線をつなぐと「シャープのモニタリングシステム」に加入することができます。
簡単にいうと、見守りシステムになっていて発電状況が明らかにおかしい場合にシャープから連絡が入るようになっています。
常にモニターで発電状況を確認している方は、異常に発見できますが、普段そんなにモニターで確認しない人もシャープが異常をお知らせしてくれるので安心です。
無線LANの電波が届かない場合に対処方法
1階に太陽光のモニター、3階に無線LANでしたので、無線LANのやり取りができるか心配でしたが無事に接続することができました。
もし、電波が届かない場合の対処方法として、有線になりますが、LANケーブルで直接モニターに配線する。これは配線工事が別途、費用も工事も必要になります。
もう一つは、無線LANの中継器を使用する方法。
こちらも中継器を購入する必要はありますが、うまく電波が届けば、設定だけでいけますし、太陽光のモニターだけでなく他のWifi機器などの電波も良好になる可能性があるので、こちらの方法もオススメです。
売電だけじゃない。太陽光発電でエネルギー問題に貢献
太陽光パネルの設置工事、電気工事も完了しました。
後は、関西電力さんに売電用のメーターを取付けていただけば、関西電力の電気系統と接続され、売電ができるようになります。
売電は電気を買い取ってくれるという経済的なメリットもあります。
この電気はどこに行っているかというと、近隣の電気を使われているお家に流れる仕組みになっています。
ですので、自宅の電気をまかなって、さらに近隣の電気も同時に発電していることになります。
資源の少ない日本にとって、エネルギーをそれぞれの家庭で発電し、発電所でのエネルギーを減らすことは環境のためだけでなく、エネルギー問題に貢献できます。
工事に関しては隠蔽配線でキレイに仕上がったことにとても喜んでいただけました。
これから発電・売電が開始された後も、太陽光パネルで発電し、わが家でエネルギーをまかなっていけることをより実感していただければと思います。
本日はありがとうござました。
また、太陽光発電に限らず、お住まいのお困り事の際はお気軽にご相談下さい。
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